【本】佐藤泰志『黄金の服』-私小説風でありながらそれほど鬱陶しく感じない



41歳で亡くなった函館出身の作家 佐藤泰志の作品集。

芥川賞候補作「オーバー・フェンス」と「黄金の服」、「撃つ夏」が収録されている。

いずれの作品も20代前半の男性が主役で、閉塞感の中に身を置きながらも出口を見いだせないでいる、人生のひと時が切り取られている。

私小説風でありながら、それほど鬱陶しく感じないのは、乾いた文体のなせる技だろうか。

前向きな余韻を残す「オーバ・フェンス」より、諦念に似た感慨のある「黄金の服」の方が小説としては良い出来だと思う。


「オーバ・フェンス」の映画化作品はこちら。

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