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【本】ピエール・ルメートル『その女アレックス』-事件の顛末よりは、心理描写に興味を惹かれた



作品の冒頭からは、見知らぬ男に誘拐、監禁された女性の脱出行を描く、いわゆる監禁ものを想像する。

監禁ものとしても疾走感たっぷり、十分スリリングなのだが、物語は、あっと驚く予想外の方向へ展開していく。

行方不明になった女性を追うカミーユ警部他、捜査チームの面々は、猟奇的な殺人事件にぶち当たってしまう。

追うもの、追われるもの双方が心に闇を抱えているという、鬱屈した緊張感が特徴的だが、カミーユ警部の風貌も含めた独特のシニカルさが良いアクセントを添えている。

事件の顛末よりは、登場人物の立ち振る舞いや心理描写に興味を惹かれた。

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