【本】伊坂幸太郎『魔王』-完結しているとは言い難く



独裁者の出現を予感させる日本の様相を、ささやかな異能の力を持った兄弟、そして弟の恋人の目を通して描かれている。


『魔王』、そしてその5年後の『呼吸』の中編二編だが、何らかの決着を期待する読者としては完結していると言い難い作品だ。

しかしながら、よくない未来がじわじわと忍び寄ってくる気配を、深刻さから一歩離れて表現できるのが、著者の作品ならでは。


「考えろ、考えろ、マクガイバー」


思索、そして、また思索が頁から溢れ出す。50年後、『モダンタイムス』では、どんな未来が提示されるのだろうか。


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