【本】古川日出男『サマーバケーションEP』-読後感がとても清々しい



失顔症の青年が、井の頭公園の神田川の源流から始め海に至る道程を、出会った人々と散策するというロードノベル。


あり得ないシチュエーションを、リアルな街に溶け込ませ、不思議な物語に仕上げていくのは著者の得意技。

大きな起伏もないし、精神的な成長が見られるわけでも、教訓があるわけでもない。

ストーリーを語るが難しいのも著者の他の作品と同様だ。


顔のない人々との出会い、触れ合い、別れを通して、青年の夏休みのひと時は過ぎていく。

ただそれだけといえば、それだけなんだけなのだが、読後感がとても清々しい作品である。

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