【本】奥田英朗『イン・ザ・プール』-深刻さを笑い飛ばせる元気の源



精神科のドクター 伊良部が、悩め人々をさらに混乱に陥れ、いつの間にか快癒の方向へ導いてしまうという連作短編集 第一弾。


伊良部や看護師のマユミさんの強烈なキャラクターは、映画やドラマでお馴染みなのだが、活字で読むと危ないヤツ感がが際立ってる。

伊良部の元を訪れる患者さんたちが、伊良部のめちゃな診察やその人となりに辟易としながらも、なくてはならない存在へと変わっていく過程が楽しい。


「コンパニオン」、「フレンズ」、「いてもたっても」は、少なからず誰もが抱いている不安をテーマにしている。

本作品には、深刻さを笑い飛ばせる元気の源がある。


結局、患者さんが自己解決してているのか、伊良部の天才的(?)な治療があってこそなのか、本作品集では判然とはしない。それは、それで本シリーズの魅力なんだろうな。


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