【本】麻耶雄嵩『翼ある闇』-恐ろしいものを読んでしまった



素封家の豪邸で起こる連続斬首殺人事件。

挑むは探偵木更津悠也。

ドロドロの人間模様の中で展開される不可能犯罪は、昭和初期の探偵小説のようではあるが、二転三転(さらに転々)する真相には唖然茫然だ。


衒学的ともとれる書きっぷりに惑わされ、あり得ないというツッコミする事すら忘れてしまった。

どこまでも大きくなる風呂敷は、畳んでいるのやら、ほったらかしているのやら。


探偵役の度重なる交代劇もさることながら、「メルカトル鮎最後の事件」という副題の意味そものものに衝撃を受けた。

アンチミステリという表現が正しいかはわらないが、既成の概念をぶっ壊した作品であるのだろう、


著者21歳のデビュー作だが、恐ろしいものを読んでしまったというのが実感だ。


【麻耶雄嵩 関連 記事一覧】
【本】麻耶雄嵩『神様ゲーム』-finishing strokeで混乱の極み
【本】麻耶雄嵩『螢 』-素直に楽しめればよかったのだけど
【本】麻耶雄嵩『あいにくの雨で』-苦味をともなった切ない余韻がいい

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

10 | 2017/11 | 12
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ありがとう
プロフィール

hit4papa

Author:hit4papa
日常の事をつらつら記録していましたが、一年過ぎた頃から読書の備忘録になってしまいました。日々の事などはTwitterにて。

最新記事
最新トラックバック
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

にほん ブログ村
ブクログ
twitter
本が好き!
月別アーカイブ