【本】吉村萬壱『ヤイトスエッド』-背徳感がつきまとう,



ひとの性的な欲望と精神的な卑しさをぐつぐつと煮立てたような6短編が収録されている。

一貫して(悪い意味でななく)厭な作品を発表している芥川賞作家だが、本作品集はかなり不快感が嫌悪すれすれまでつのる。


表題作は、行いの悪い女性にお灸をすえる怪人にまつわる話で、これが一番まともだ。

汚辱に魅入られていく女性を描いた「不浄道」は、食事の前後では読むことができない。


読んでいるとどうにも著者と共犯のような背徳感がつきまとう。


著者の作品は読み進め本棚を飾っているが、本作品集は所有したいとは些かも思わない。


【吉村萬壱作品 記事一覧】
【本】吉村萬壱『バースト・ゾーン-爆裂地区』-異形の生物兵器「神充」が秀逸
【本】吉村萬壱『ハリガネムシ』-厭な小説
【本】吉村萬壱『クチュクチュバーン』-クセになるおぞましさ

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

08 | 2017/09 | 10
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ありがとう
プロフィール

hit4papa

Author:hit4papa
日常の事をつらつら記録していましたが、一年過ぎた頃から読書の備忘録になってしまいました。日々の事などはTwitterにて。

最新記事
最新トラックバック
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

にほん ブログ村
ブクログ
twitter
本が好き!
月別アーカイブ