【本】連城三紀彦『恋文・私の叔父さん』-再読に耐えうる名作品集



ミステリ作家としても著名な連城三紀彦の手による恋愛小説集。


収録作品は、映画やテレビ、演劇で作品として取り上げられており、ドラマとして優れている。

どの物語も謎をはらんだ展開をするのは著者ならではだろう。


余命いくばくもない昔の恋人のため、妻子を捨てた男、そしてその恋人と妻の交友を描いた、直木賞受賞のタイトル作はもちろん素晴らしいのだが、老女の儚い想いを謳った「紅き唇」は地味ながら泣かせ技が光っている。


登場人物が30代から40代のためか、自身が20代の頃は読んで彼らの心境を理解でなかったが、数十年たった今は痛いほど良くわかる。

読者の年代によって様々な見方ができる、再読に耐えうる名作品集と思う。


文章の昭和な感じも今となっては良い味に感じる。






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