【本】阿部和重『プラスティック・ソウル』-タイトル負け



Jブンガクなるもの(?)の代表作家に祀り上げられた著者の、初の連載小説。


雑誌編集者からゴーストライターの競作を依頼された男と、その周辺を描いているのだが、主人公の暴走するがごとき妄想で、物語の始まりも終わりもない。


アイデンティティの問題は著者の他の作品の根底に見て取れる。

しかし、本作品は書き連ねることの苦痛しか感じることしかできなかった。いくつかの印象的なシーンも、上手く活きておらず、ドラック漬けのジャンキーの戯言に陥っているように思える。


プラスティック・ソウル=偽物の魂は、ソウルシンガーがミック・ジャガーを揶揄した言葉だが、作品内容はタイトル負けしている。

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