【本】伊坂幸太郎『ゴールデン・スランバー』-最後のページでぐっとくる



首相爆殺犯に仕立てられた男の逃走劇。


時制を前後させながらストーリーが進むのだが、読み手に混乱を与えることなく、物語に深みを出してる。

ちょっとした仕草や会話の内容を伏線として、別なシーンの思わぬこところ回収し、驚きを与える著者の得意技は、本作品でも存分に堪能することができる。

特に最後のページは、主人公をとりまく人々の心情を思い、ぐっときてしまった。


大いなる陰謀に翻弄されるいち市民というと、現実感が甚だ希薄ではある。

英米流のエスピオナージならば、スカッと正義の勝利で終わるのが常だが、そうはならないのが著者ならでは。


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