【本】伊藤たかみ『カンランシャ』-愛が失われ、別な愛が生まれるのは理解できるが



一組の夫婦の不倫の始まりそして、その果てを描いた作品。


夫、妻、妻の不倫相手であり夫の会社の後輩の三名が、各章の主役となってストーリが進む。


彼らなりの心情が語られていくわけですが、いくら理屈を述べようとその心の弱さにウンザリさせられる。

特に夫の、男性として卑怯ともいえる気持ちの揺れと、それを隠蔽しようと姑息な手段には、読み進めながら溜息が出てしまう。


愛が失われ、別な愛が生まれるのは理解できるが、その過程に読んでいて息苦しいほどの不快感におそわれる。

それだけリアルだということなのだろう。

結末のきれい事を含め、読み手に虚しさ味合わせるというのであれば成功している。

【伊藤たかみ作品 記事一覧】
【本】伊藤たかみ『誰かと暮らすということ』-素敵な作品集
【本】伊藤たかみ『そのころ、白旗アパートでは』-ゆるゆるな仲間との愉快なビンボーライフ
【本】伊藤たかみ『フラミンゴの家』-昭和のホームドラマ
【本】伊藤たかみ『雪の華』―どうにも苦さが残るラブストーリー
【本】伊藤たかみ『リセット・ボタン』―うすっぺらい・・・
【本】伊藤たかみ『指輪をはめたい』-迷走する男に共感す
【本】伊藤たかみ『ミカ×ミカ!』-とってもピュア
【本】伊藤たかみ『アンダー・マイ・サム』-ほろ苦青春小説は、若干不完全燃焼
【本】伊藤たかみ『ミカ!』-あぁ、癒されるちゃう
【本】伊藤たかみ『ぎぶそん』-このあるある設定が心地よい
【本】伊藤たかみ『八月の路上に捨てる』-口角がほんのり上がるくらいの可笑しさがある

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