【本】シェイマス・スミス『名無しのヒル』-70年代アイルランドの世相を切り取った文学作品



『Mr.クイン』、『わが名はレッド』の二作のクライムノベルでちょっとした盛り上がりをみせたシェイマス・スミスの翻訳三作目。


クールな犯罪者を淡々と描いた前作までと異なり、無実の罪で三年余拘禁された青年が主役の文学作品だ。


作品の背景である70年代の北アイルランドを理解していないとピンとこないので、調べながら読み進めることになる。


怪しい連中は誰彼構わず施設へ収容するインターンメント(予防拘禁)で囚われの身となった主人公。

いわれなき暴力が常態化する中、収容者たちは仲間としての絆を深めていくのだが、さほど深刻さや怒りを感じないのは、著者独特の乾いた人物造形にあるのだろう。

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