【本】筒井康隆『パプリカ』-現実崩壊感はあるもののわかりやすい展開



患者の夢に介入し、精神疾患を治療する<夢探偵>パプリカ。

パプリカの正体であるノーベル賞候補のセラピストが、勤務する研究所の権力闘争に巻き込まれ、夢現の世界で闘いを繰り広げるという物語だ。


夢や精神を扱ったSF作品をおおくものしている著者。

夢と現実が混ざり合うという崩壊感は見られるものの、実験的な要素はなく、決着のつけ方を含めわかりやすい展開である。


精神疾患患者の夢を他者へ投影し精神を崩壊させるというツールや、登場人物たちの性的な嗜好に、著者の内なる毒性を垣間見てしまった。

本作品はアニメ化されているが、この毒性がどのように表現されているのか興味深くはある。



【筒井康隆作品 記事一覧】
【本】筒井康隆『エロチック街道』-毒性は極めて少ないけど
【本】筒井康隆『エンガッツィオ司令官』-断筆解除直後の短編集にニヤリ
【本】筒井康隆『玄笑地帯』-久々に筒井康隆さんのエッセイを読んで狂喜乱舞する
【本】筒井康隆『家族場面』-記憶に残るような作品には出会えず
【本】筒井康隆『くたばれPTA』-読みやすい短編集ではあります
【本】筒井康隆『最後の伝令』-死が強く意識された作品集
【本】筒井康隆『魚籃観音記』-筒井康隆的エロ本

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