【本】葉真中顕『ロスト・ケア』-現代の介護の実情に踏み込んだ社会派ミステリ



連続殺人犯に対する死刑判決で幕を開ける本作品は、現代の介護の実情に踏み込んだ社会派ミステリだ。


ターゲットとなった四十人を超える被害者は、いずれも要介護老人。

多くの人々が避けては通れない問題が、読者に重くのしかかってくるだろう。


読み進めていくうちに、真犯人を追い詰める検事の正義という信念は、この物語の中ではとても奇異なもののように思えてくる。

殺人犯の語る正義に心を揺さぶらざるを得ないのだ。


犯人当てとして意外性がありフーダニットとしてよくできているのだが、見るべきは破滅へと突き進む社会において何が正義かなのだろう。


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