【本】ステーヴン・キング『スタンド・バイ・ミー』-少年の成長物語の代名詞



今や少年の成長物語の代名詞と言ってもおかしくないステーヴン・キングのあまりに有名な半自伝的作品。

映画は原作に忠実だが、真夏の空気感やべたつく汗、登場人物の心の動きを体感できるのは、書物ならではだろう。(映画にはない、長じて小説家となった主人公の作中作は、続きが読みたくなるようなできである)


それぞれに心に傷を持った4人の少年たちのロードノベルで、行方不明の少年の死体を見に遠出する、といういたって単純なストーリーだ。


旅の途中のちょっとした出来事で、軋轢が生まれたり友情を確かめたりするシーンは、ノスタルジックな感慨を呼び起こす。

宝探しに似た遊び感覚が、現実に直面し変容していく様は、旅の終わりの結末として胸に迫まる。

今やビルドゥングスロマンの定番となった、”あの人は今”で切なさ満開だ。


同時収録『マンハッタンの奇談クラブ』は、いわゆる百物語でこちらも切ない系ホラーとなるだろうか。

謎が謎のまま終わる余韻を楽しめる作品だ。




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