【本】渡辺淳一『白い宴』-心理描写が卓越している



昭和43年、札幌医科大学における日本初の心臓移植手術にまつわるゴタゴタに材をとったドキュメンタリータッチの作品。


著者は当時、該大学の講師で、本作品の発表をもって専業作家になったとのこと。

なるほど、医師の視点で臨場感たっぷりの描写ではあるものの、反面、内部告発のような内容だ。


執刀医の、傲岸不遜な態度と女性的ともいえる心の揺れが綯い交ぜになった心理描写は、科学と倫理の相克を象徴しているのだろう。

ただ、本作品は、読者に問題提起をするまでではなく、ここから感動なり教訓なりを得るのは難しいかもしれない。

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