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【本】車谷長吉『赤目四十八滝心中未遂』-力のある私小説



昭和の尼崎が舞台の私小説。


人生をドロップアウトして流れ着いた町。そこで主人公は、部屋の中でひたすら肉の解体作業をおこない、糊口をしのぐ。


怪しげな人々に囲まれ、出口を見いだせない鬱勃とした日々。

底辺感がとても辛気臭くて読み進めながら気が滅入る。それだけ作品に力があるということなのだろう。


そんな中のワケありの美女との交情は、ダメ人間の生活に潤いをもたらすとともに、奈落の底を予感させる。

ラストはちょっといい感じですが、この作家はどんな生き方してきたのだろうと思ったりして。


【直木賞】




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